みなさんのおかげで攻城団は7周年を迎えることができました!

7周年に寄せて
団員からいただいたお祝いのコメントです
関係者が語る攻城団
攻城団を支える方々にインタビューしました
マンガで振り返る攻城団
大久保先生による特別読み切りマンガです
7周年限定グッズ
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ぼくと攻城団の7年間

7年というのは振り返るには十分すぎる時間です。
インタビューでも答えていますが、攻城団はぼくが自分のためにつくったサービスです。お城めぐりを趣味として楽しむにあたり、「日本100名城」のスタンプ帳では訪問記録を管理できないからつくったのですが、サイトを一般に公開し、多くの方に利用していただくようになればなるほど、ぼく自身がお城を訪問する頻度は下がってしまいました。
映画を作っていると映画を見る時間がない、というジレンマのようなことが起きているのですが、じゃあサイトを閉じて、また以前のように仲間たちと数人で城めぐりをしようとは一度も思いませんでした。

それはなぜだろうと今回あらためて考えたのですが、端的に言うと楽しかったからです。
攻城団を公開したことでぼくの人生は大きく変わりました。いいことばかりじゃないにせよ、ぼくはいまの状況を心底楽しんでいます。攻城団を通じて出会った人たち――それは運営を支えてくださるプロフェッショナルな面々や、日々温かいメッセージを届けてくれる利用者のみなさん――はとても大事な存在で、しかも現在進行系でそうした方々が増えているからです。

7周年ということでちょっとしたお祝いをしましょう、と呼びかけると記念のロゴができあがり、大久保先生にはぼくとの出会いから振り返るマンガを描いてもらえました。
そしてさまざまな形で攻城団を支えてくださった人たちがインタビューに協力してくれ、多くの団員からお祝いのコメントが寄せられました。
「せっかく7周年だしなんかやれたらいいな」と思っただけで、あっという間にこれだけの「気持ち」が集まることがほんとうにうれしいです。

攻城団は自分がほしいからつくったと書きましたが、それを一般に公開し運営する際には「自分のような人たちにとって居心地のいいサイト」を目指しました。
「自分にとって」ではなく「自分のような人たちにとって」としたのがポイントで、たいして社交的ではないけれど、同じ趣味の人の存在を実感したいし、だけど論争したり知識自慢するような人とは近づきたくないし……というような人たちを想定しています。

ぼくがインターネットの世界にふれてからもう20年以上が経過しましたが、ネットはどんどん息苦しくなり、安心して楽しめる場所も年々少なくなっています。それは街の公園にも言えることですが、自由といいつつ治安が崩壊するか、ルールだらけでキャッチボールすら許されない窮屈さの二択になっているのが現状です。
ぼくはそのどちらもイヤなので、節度のある人たちがお互いに敬意と配慮を忘れずに集まれる場所をつくりたいと考えました。

そのポリシーを短く言い表したのが「ゆるやかなギブ・アンド・テイク」です。
そこまで深く考えて使うようになったわけではないのですが(むしろ何気なく出てきた言葉だったのですが)、結果的にこのキャッチコピーは攻城団の目指す方向性を端的に、そして正確に示すことになりました。また多くの団員の指針にもなっているようです。
言葉ひとつで運営者と利用者の意思が通じ合い、目線が一致するというのはじつにすごいことだなと今回あらためて実感しました。

攻城団を居心地がいいと感じている人がたくさんいるのは、団員のみなさんのおかげです。
これからもけっしておごることなく、ぼくもまた攻城団を構成するひとりの団員として、みんなの輪に入って「ゆるやかなギブ・アンド・テイク」を体現していければと思います。
前々から利用している方も、今日ご縁があって入団された方も、攻城団の7周年をみんなでお祝いしましょう。
ほんとうにおめでとうございます!

2021年4月6日
攻城団 団長
こうのたけし